目次
- はじめに
- 11月の星の動きと宇宙エネルギー
- 11月ならではの節目・イベント
- 11月11日〜12日:流星群の夜
- 11月20日:蠍座新月
- 11月下旬〜12月上旬:初霜・冬の入口
- 静けさの深まりに寄り添う 〜2025年11月のおすすめエジプト香油〜
- ゲブ ― 大地の抱擁、根を深める力
- クイーンオブエジプト ― 内なる王女の覚醒
- ブラックムスク ― 闇からの光、静かな強さ
- おわりに
✧˖°. はじめに .°˖✧
いつも ’iraada のブログをお読みいただき、ありがとうございます。
11月は、季節の歩みが一段とゆっくりになり、耳を澄ませると「音の数」が減っていくのがわかる月です。強い蝉の声も、夏のざわめきも、秋口の高い空気の響きも落ち着き、残るのは落ち葉の重なる音や、夕刻に吹き込む冷たい風のひとすじだけ。自然界が「これから来る冬に備えなさい」と静かに伝えてくる、そんな気配に満ちています。
私たち人間も、自然の一部です。外側の活動がひと段落してくると、心の中に「このまま年を越えていいのか」「いったん整えておきたいことはないか」といった、内側に向かう問いが自ずと生まれます。
11月はまさに、この“静かな問い”に答えるのにふさわしいタイミングです。大きく動くよりも、これまでの10か月を振り返り、必要なものを近くに、不要なものをそっと手放す。そうした内的な片づけが、冬至から年末にかけてのスピードを楽にしてくれます。
今月の天体の流れも、この「収束→浄化→再出発」のリズムを後押ししています。
11月5日の満月は、今年積み上げてきたことへのささやかな祝福をもたらし、11〜12日にかけての流星群は、見えない世界との回線を開き、11月20日の蠍座新月は、さらに深い部分での変容・許し・再生を促します。大げさな変化ではなく、けれども“芯に届く変化”が起こりやすいのが、今年の11月です。
古代エジプトでも、気温が下がり、日照が変わるこの時期は、神殿でのワークや香油を使った浄化が増える時期だったと言われています。外に出るエネルギーを減らし、内に戻るエネルギーを増やす。香りはその切り替えをとてもやさしく、そして確実にしてくれます。
11月の空と大地のリズムをたどりながら、その波長に合うエジプト香油を3本ご紹介します。深まる秋と、近づく冬の境い目で、あなたが自分の中心へと戻っていけますように。
✧˖°. 11月の星の動きとスピリチュアルエネルギー .°˖✧

11月の夜空は、静寂の中に凛とした輝きを宿し、私たちに“内なる季節”の変化を語りかけてきます。
月や星、惑星たちはゆるやかに軌道を移しながら、目には見えないリズムで私たちの内側と共鳴しています。外の世界の音が静まるほどに、心の奥では確かなうねりが生まれ、魂は「手放し」と「準備」というサイクルを思い出すのです。
11月5日:満月(ビーバームーン・スーパームーン)
11月の満月は「ビーバームーン」と呼ばれ、古くから冬を越すための準備を象徴する月とされています。
月が一年の中でも特に大きく、明るく輝くこの夜は、私たちの歩みを照らし出し、「ここまでよく頑張ったね」と静かに称えてくれる節目のタイミング。
心の奥にしまってきた努力や思いを認め、感謝の気持ちを込めて受け取ることで、新たな意図を立てる余白が自然と生まれます。
香りをまといながら満月の光を浴びるように深呼吸をしてみてください。過去の記憶や感情の残り香が静かにほどけ、次の季節へ向かう準備が整っていくのを感じるでしょう。
11月11〜12日:流星群の夜
秋の終わりを告げる空には、流星がいくつも尾を引きながら静かに流れます。
この現象は、目には見えない意図や祈りを運ぶ“宇宙の書簡”のようなもの。
流星を見上げる時間は、単に願いごとをするための瞬間ではなく、自分自身の奥深くに眠る「本当の望み」を知るための小さな瞑想の時間でもあります。
香油を一滴、手のひらで温めて胸の中心に香らせ、静かに空を見上げてください。
言葉にならない想いが、光の筋とともに天空へ解き放たれていく——そんな神聖な感覚に包まれるでしょう。
11月20日:新月(蠍座)
蠍座の新月は、変容・再生・魂の深淵を司るとされる強いエネルギーを持っています。
過去を見つめ、長い間抱えてきた思いや習慣、あるいは“もう自分には合わなくなったもの”を静かに手放すのに最適なタイミングです。
この新月では、表面的な願いではなく、「私が本当に求めているものは何か」「どんな状態の私でありたいか」という、より深い領域での意図づけが大切になります。
香油を使って、ハートチャクラや第3の目のあたりに軽く香らせながら、内なる声に耳を傾けてみてください。
あなたの魂が次の章へと進む準備をしていることに気づくでしょう。

落葉・霜・静寂のサイクル
天体の流れに呼応するように、地上の自然界もまた静かに冬支度を始めます。
木々が葉を落とし、地面が霜を帯び、世界が少しずつ“音を失っていく”頃。それは、自然が休息に入る合図であり、私たち人間にとっても「不要なものをそっと手放す」時期です。
家の中を整え、身体を温め、思考のスピードを落とすことは、魂の浄化と再生を助ける“現実的なスピリチュアルケア”でもあります。
感謝と祈りの季節
11月は、一年の締めくくりへ向かう「感謝の月」でもあります。
春に始まり、夏に成長し、秋に実ったすべてのプロセスを思い返しながら、「いま、ここにある」ことに感謝を捧げる——それだけで波動は穏やかに整っていきます。
香りを通して祈りを届けることで、その感謝のエネルギーがあなた自身の内側を満たし、冬へ向かう静けさの中でもやさしい光を保ち続けることができるでしょう。
このように、11月は「収束」「浄化」「再出発」という三拍子のエネルギーが、天と地の両方で共鳴する月です。
満月が過去を照らし、流星群が願いを運び、新月が再生を告げる。
自然も宇宙も、人の心も——すべてが静かに同じ方向を向くとき。
’iraada の香油は、そのサイクルを香りという形でそっと支え、あなたの内なる季節に調和をもたらしてくれるでしょう。
✧˖°. 静けさの深まりに寄り添う 〜2025年11月のおすすめエジプト香油〜 .°˖✧
11月は、派手な変化よりも「深く根を張ること」「内側の美しさを思い出すこと」「闇の中でも光を感じること」が大切になります。そこで今月は、過去の登場頻度も踏まえつつ、以下の3本をおすすめとしてご紹介します。
ゲブ ― 大地の抱擁、根を深める力

大地神ゲブは、ぐらつきやすい時期に“今ここ”へ戻してくれる存在です。気温が下がると心のエネルギーも下がりやすく、つい考え事が増えたり、焦りや孤独感が出たりします。
ゲブのハーバルであたたかさのある柑橘系の香りは、そうした心の浮遊感を静かに沈め、「この場所で大丈夫」という感覚を思い出させてくれます。
今月おすすめの理由
- 11月5日の満月で一年の収穫を受け取るとき、足元を安定させておくことで、感謝や実りをより深く味わえる。
- 落葉や初霜で「終わり」のムードが出る時期に、終わりを怖れず、自然なサイクルとして受け入れやすくなる。
- 年末に向けて忙しくなる前に、自分のペースを取り戻す練習になる。
お客様の声
「気持ちが外に散りがちだったのが、ゲブを香らせるとふっと落ち着きます。家で過ごす時間が豊かになりました。」(神奈川県・Sさん)
クイーンオブエジプト ― 内なる王女の覚醒

11月は内省が深まる分、「私、このままでいいのかな」という問いが出やすい月でもあります。クイーンオブエジプトは、そうした時期に自分の価値や女性性、気品をもう一度思い出させてくれる香りです。人と比べる気持ちをやわらげ、「私には私のタイミングがある」と静かに肯定する方向へ導きます。
香りの印象:深いローズやバルサミックな甘さに、神殿を思わせる気品ある余韻。
今月おすすめの理由
- 蠍座新月(11/20)で「本当にやりたいこと」に意図を向ける日に、後押しと自信を与えてくれる。
- 人との関わりが少なくなり、寂しさが出やすい晩秋でも、「自分の中にある美しさ」を感じられる。
- 1年を振り返るとき、自分のがんばりをきちんと評価する視点を持たせてくれる。
お客様の声
「落ち込んでいた日でも、この香りをつけると“そうだ、私は私だった”と思い出せます。冬前に必ず使いたい香りです。」(東京都・39歳・Aさん)
ブラックムスク ― 闇からの光、静かな強さ

日照時間が短くなると、どうしても心のトーンが落ちます。ブラックムスクは、そんな“深いトーン”を無理に明るくするのではなく、暗い中で灯る小さな光を見せてくれる香りです。11〜12日の流星群の夜に合わせて使えば、願いや意図を香りとともに夜へ放つことができますし、月末の冷え込む時期に使えば、感情の冷えを和らげるサポーターになります。
香りの印象:豊かなムスクに、ほのかにスモーキーなウッド。ミステリアスで夜に似合う香り。
今月おすすめの理由
- 流星群の夜のリチュアル用として、気持ちを“祈りのモード”に切り替えてくれる。
- 寒さで心が内向きになったとき、孤立感ではなく「静かなひとり時間」として味わえるようにしてくれる。
- 12月の忙しさが始まる前に、心を深い位置で落ち着かせてくれる。
お客様の声
「ブラックムスクを夜に焚くと、部屋が一気に“聖域”みたいになります。夜の作業や日記を書く時間にとても合います。」(福岡県・45歳・Kさん)
✧˖°. おわりに .°˖✧

11月は、見た目には大きな出来事がなくても、内側では多くのことがそっと完了していく月です。満月で一年の実りを受け取り、流星群で次の願いを夜空に放ち、蠍座新月で新しいサイクルに足をかける。そうしたひとつひとつの営みが、やがて12月の浄化と、来年の始まりをスムーズにしてくれます。
香りはその小さな節目を「儀式」に変えてくれます。
ゲブで大地につながり、クイーンオブエジプトで自分の価値を思い出し、ブラックムスクで冬の夜をしっとりと味わう。
そうして過ごす11月は、ただの季節の通過点ではなく、「次の私に会うための通路」になります。
今年の11月が、あなたにとって静かで、温かくて、確かな月になりますように。そして、そのときあなたを支える香りがそのそばにありますように。
