木々の葉が散り、朝の光がずいぶん低く、やわらかくなりました。暦の上では11月7日に立冬を迎え、冬が始まります。
2026年の11月は、10月から立ち止まっていた水星と金星が、14日に同じ日にそろって前を向き直す月でもあります。
古代エジプトには、毎朝ふたたび昇る太陽をたたえた王イクナートン、聖なるものに捧げられた深紅、そして文明の始まりの地サッカラの物語が残されています。止まっていた時が、ふたたび動き出す——そんな十一月に寄り添う3つのエジプト香油をご紹介します。

立冬から小雪へ 〜2026年11月のおすすめエジプト香油〜
太陽をたたえた王イクナートン、古代エジプトで聖なる色とされた深紅のレッドムスク、そして文明の始まりの地の名を持つフラワーオブサッカラ。
立冬の頃はイクナートン、新月から14日まではレッドムスク、満月の頃はフラワーオブサッカラ——十一月の星の流れに沿って、順に香らせてみてください。
1. イクナートン ― 冬の朝に、ふたたび昇る光
日が短くなっていく季節に、自分の中の「光」と「理想」を思い出すための香油。

太陽神アテンをたたえた王、イクナートン
紀元前14世紀のファラオ、イクナートン(アクエンアテン)。
それまでの多くの神々ではなく、天に輝く日輪「アテン」をただひとつの神としてあがめ、砂漠の中に新しい都アケトアテン(「アテンの地平線」の意。現在のアマルナ)を築いた王です。
彼の時代に記された「アテン讃歌」は、太陽が西に沈むと大地は闇に包まれ、朝ふたたび昇るとすべての命が目を覚ます、とうたいます。
毎日沈み、かならず昇り直す光。その巡りを信じて、理想の都を思い描いた王の香りです。
香りの特徴
キリッとした甘さが印象的な香り。黄金の太陽が燦々と降りそそぐ神殿を思わせる、やさしさと強さ、そして神々しいきらめきをあわせ持っています。
今月おすすめの理由
立冬(11/7)を迎え、日の光が日ごとに短くなっていく頃に。光が少なくなる季節だからこそ、「自分はどんな景色を目指していたのか」を思い出したい時期です。
朝いちばんにカーテンを開ける窓辺や、手帳を広げるデスクに、アロマストーンでそっと香らせてみてください。
「イクナートンの名の如く、革命の王に相応しい香り。香りの中にも、知性や豊かさ、冷静沈着に先を見通す直感力。そんな叡智が閉じ込められた香りを感じます。」
— 'Iraada公式サイトに寄せられたレビューより
2. レッドムスク ― 新月の夜に灯す、深紅の熱
立ち止まっていた時間に区切りをつけ、もう一度熱を灯すための香油。

古代エジプトの「赤」という色
古代エジプトで赤(デシェル)は、炎と生命の力を表す色でした。一方で、荒ぶる砂漠や混沌も象徴する、強すぎるほどの力を持つ色でもありました。
パピルスに文字を記す書記たちは、ふだんは黒のインクを使い、見出しや大切な日付など、特別な言葉だけを赤で書き分けたといいます。
レッドムスクは、古代エジプトで邪気を祓い、場を清める儀式に用いられたと伝えられる香りです。深紅のオイルには、情熱と生命力が宿ると信じられてきました。
香りの特徴
濃い赤茶色のオイルから立ちのぼる、ハーバルで力強い香り。激しさの奥に、あたたかくやさしいウッディな甘さが混ざりあいます。
今月おすすめの理由
蠍座の新月(11/9)から、水星と金星が順行に戻る11月14日までの数日間に。十月から続いた「見直し」の時間を締めくくり、もう一度歩き出す前に、心に赤いインクで区切りの一行を書くような香りです。
新月の夜、部屋の明かりを少し落として、ディフューザーで香らせてみてください。
「直感でレッドムスク初めて手に取りました。……いろんなことが腑に落ちていく感覚です。素敵な香油をありがとうございます。」
— 'Iraada公式サイトに寄せられたレビュー「今ここにいるわたしへのアンカーのような香り」より
3. フラワーオブサッカラ ― 満月の下で、人と響きあう
年の瀬が近づく頃、まわりの人とのつながりを花のように咲かせるための香油。

文明の始まりの地、サッカラ
ナイル川の西岸、古都メンフィスの近くに広がるサッカラ。ここには、エジプトで最初のピラミッドとされるジェセル王の階段ピラミッドが建っています。
設計したのは、のちに知恵の人として神格化された宰相イムホテプ。それまでの日干しれんがではなく石を積み上げた、世界でも最も古い大規模な石造建築のひとつです。ひとりの王の夢を、多くの人の手と知恵が支えあって形にした——サッカラは、エジプト文明の始まりを告げる調和の地でもあります。
香りの特徴
咲き誇る花々のシャワーに包まれたような、華やかでやわらかな香り。大切な仲間と美しい場所をつくりあげたときのような、満ち足りた気配が広がります。
今月おすすめの理由
小雪(11/22)を過ぎ、双子座の満月(11/24)を迎える頃に。順行に戻った金星が天秤座で人との調和を照らし、満月は言葉と交流の星座・双子座で満ちます。
人を招く日のリビングや玄関に、ディフューザーで香らせてみてください。年末に向けて会いたい人の顔を思い浮かべながら、ハンカチにひとしずく含ませておくのも素敵です。
「封を開けた瞬間にふぁ~っと花々に囲まれます。懐かしい…と心の中の私が呟きました。爽やかなフラワー系で甘すぎずとても好きな香りでした。」
— 'Iraada公式サイトに寄せられたレビュー「魂の故郷に連れていかれました」より
2026年11月の星の動きとスピリチュアルエネルギー
1. 11月7日:立冬
冬の始まり、立冬。七十二候では「山茶始開(つばきはじめてひらく)」、山茶花(さざんか)が咲き始める頃とされています。木々が葉を落とすなかで、静かに花をひらく山茶花のように、外へ広げるより内側の光を大切にしたい季節の入り口です。
獅子座を進む木星も、太陽の星座からこの冬の「自分らしい輝き」を後押ししています。
アクション: 朝、窓を開けて冬の光を5分だけ浴びてみる。その日の光の色を、ひとことで言い表してみる。
2. 11月9日:蠍座の新月
9日の16時ごろ、深さと変容を司る蠍座で新月を迎えます。水星はまだ蠍座で逆行中。表面の言葉より、心の奥で本当に望んでいることに気づきやすい新月です。新しいことを増やすより、「これから注ぎたい熱」をひとつだけ選んでみてください。
アクション: 長く手をつけずにいた引き出しや棚を、ひとつだけ整えてみる。空いた場所に、これからのための余白をつくる。
3. 11月14日:水星と金星がそろって順行へ
10月24日から逆行していた言葉と伝達の星・水星が深夜に、10月3日から逆行していた愛と美の星・金星が午前に、同じ日にそろって順行へ戻ります。ふたつの星が向きを変えるこの日は、見直してきたことを、いよいよ形にしていく合図。保留にしていた連絡や約束を、少しずつ動かし始めるのにふさわしい日です。
アクション: 先延ばしにしていた予約や約束を、ひとつだけ日付を決めて入れてみる。
4. 11月22日〜24日:小雪と双子座の満月
22日は、北の地に初雪の便りが届き始める小雪。同じ日に太陽は射手座へ移り、視線は少し遠く、次の季節へ向かいます。そして24日の深夜、言葉と交流の双子座で満月。26日には火星が乙女座へ入り、年末に向けた段取りに手が動き出します。
アクション: しばらく会えていない人に、写真を一枚添えて近況を送ってみる。年内に会う日を、ひとつ決めてみる。
まとめ
2026年11月は、十月から立ち止まっていた星たちが、ふたたび前を向くひと月です。イクナートンで冬の朝の光と理想を思い出し、レッドムスクで新月の夜に心の区切りを灯し、フラワーオブサッカラで満月の下に人とのつながりを咲かせる。
冬の入り口に、'Iraadaのエジプト香油が、あなたの次の一歩をそっと照らしてくれますように。
ひとしずくの魔法が、今月もあなたに寄り添いますように。
