窓を開けると、青葉の匂いが風に乗って部屋に流れ込んでくる季節になりました。
五月。新緑が陽の光にきらめき、草花がいっせいに息吹を上げるこの時期は、自然界のエネルギーが最も活発になるとき。
けれど同時に、四月からの慌ただしさが心と身体に蓄積し、「なんだか疲れが取れない」「気持ちがぼんやりする」と感じている方も多いのではないでしょうか。
2026年5月は、満月が2回訪れる特別な月。
蠍座の満月で始まり、ブルームーンで締めくくられるこの1ヶ月は、「手放し」と「再生」のエネルギーに満ちています。
星と暦の導きを読み解きながら、初夏に寄り添う3つのエジプト香油をご紹介します。
5月の星の動きとスピリチュアルエネルギー

1. 5月2日:蠍座の満月(フラワームーン) ― 魂の奥底を照らす光
五月は「フラワームーン」と呼ばれる蠍座の満月から幕を開けます。
蠍座は「変容」と「再生」を司る星座。表面的なことではなく、本質に触れることを求めます。四月の慌ただしさの中で見ないふりをしてきた感情、言いそびれてきた本音——この満月は、それらを受け止め、手放す力を与えてくれます。
アクション: 一人静かに過ごす時間をつくる。手放したいことを遠くに思い浮かべながら、ゆっくりと深呼吸して手放す意識を持つ。
2. 5月6日頃:みずがめ座η(エータ)流星群 ― ハレー彗星からの贈り物
蠍座満月の余韻が残る夜空に、みずがめ座η流星群が降り注ぎます。この流星群の母天体は、ハレー彗星。
76年に一度しか地球に近づかない彗星が残した塵が、毎年この時期に光の雨となって降り注ぐのです。
遠い宇宙からの贈り物を受け取るように、この時期は直感やインスピレーションが高まりやすくなります。ふと浮かんだアイデアや心の声を、どうか見逃さずに。
アクション: 浮かんだアイデアをノートに書き留める。夜空を眺め、星々からのメッセージを受け取るつもりで静かに過ごす。
3. 5月17日:牡牛座の新月 ― 五感で「豊かさ」を定義する
月の半ばには、牡牛座の新月がやってきます。牡牛座は五感と豊かさを司る星座。
目に見えるステータスではなく、「触れる」「香る」「味わう」という身体の感覚を通じて、自分にとっての本当の豊かさを見つめなおしてみてください。
香りを全身で体感する——まさにその行為自体が、牡牛座新月のエネルギーと深く共鳴します。
アクション: 新しい香油を試す。旬の食材を味わう。自分の五感が喜ぶことを素直に行う。
4. 5月31日:射手座の満月(ブルームーン) ― 視野を広げる青い光
月末には、ひと月に2回目の満月「ブルームーン」が射手座で輝きます。数年に一度の希少な現象であるブルームーンは、通常の満月よりもさらに強いエネルギーを持つと言われます。
射手座は「冒険」と「探求」の星座。蠍座の満月で手放した後に生まれた空白に、新しい視野や可能性が流れ込んでくる——そんなダイナミックな月末を迎えることになります。
アクション: 行ったことのない場所へ足を運ぶ。新しい学びを始める。ブルームーンの夜、次の半年の願いを書き出す。
蠍座の解放と牡牛座の恵みに寄り添う 〜2026年5月のおすすめエジプト香油〜
今月の「魂の深いところに触れる蠍座のエネルギー」と「五感で豊かさを味わう牡牛座のエネルギー」。この両極を行き来する5月に寄り添う、3つの特別な香油を選定しました。
1. ネロリ ― 夜明けに摘まれる、自分らしさと繋がる香りの宝石
蠍座満月の「手放し」から、新しい自分を迎え入れるための香油。

五月に咲くビターオレンジの花
ネロリの原料であるビターオレンジの花は、まさに五月に最盛期を迎えます。
太陽がその繊細な香りを蒸発させてしまう前の、夜明けのわずかな時間にだけ手摘みされるネロリの花。
数百キログラムもの花弁から、ようやくほんの一杯分しか採れないといわれ、太古の時代から最も希少で高貴とされる香りです。「香りの宝石」と呼ぶにふさわしい、ワンランク上の次元のエジプト香油です。
香りの特徴
オレンジの明るく華やかな印象と、品のある優雅さが見事に調和しています。心の奥に染み入るかのような、かすかな青みが特別なアクセントを加え、他にはない唯一無二の香り。この季節の気温で、ちょうどでゆっくりと花開くように広がっていきます。
今月おすすめの理由
蠍座満月が照らし出す深い感情を受け止めた後に、ネロリの清々しい光がやさしく心を包みます。古代エジプトでは、ネロリは「再生」の象徴として神殿の儀式にも用いられていました。古い自分を脱ぎ捨て、本来の自分に還る——5月のスタートにふさわしい香油です。
「ネロリの甘く目覚める香りは、いざ自信がない時に嗅ぐと不思議と"大丈夫"と思えるように。自分の軸が戻ってくる感覚がありました。なぜこの香油が太古から重宝されていたかよくわかる香りです。」
2. ダマスクローズ ― 五月のバラが教える、自己愛と幸福感
牡牛座新月の「五感の豊かさ」を、深いレベルで体験する香油。

バラの季節に纏う、愛の象徴
五月はバラが最も美しく咲き誇る季節。古代エジプトにおいてもダマスクローズは富と豊かさの象徴として、女神イシスへの捧げものとして深く愛されていました。
幾千年の時を超えて受け継がれてきたこの香りには、自分自身を愛し、受け入れるための深い叡智が込められています。
香りの特徴
まるで恵みの雨のようにやさしく心を包み込む、豊かなフローラルの香り。
華やかでありながら奥ゆかしい温かさで心をほどいてくれます。
深呼吸するたびに、心の緊張がほどけ、自分自身を深く受け入れるための静かな旅へと誘われます。
今月おすすめの理由
牡牛座は金星(愛と美の星)が守護する星座。
ダマスクローズは、その金星のエネルギーを最も純粋に体現する香り。日々の暮らしの中で、周囲の期待に応えようと頑張りすぎてしまうあなたに、「自分を満たすことの美しさ」を香りを通じて思い出させてくれます。
「子どもたちが寝た後のバスタイムが、私の唯一の"自分時間"。ダマスクローズを一滴お風呂に入ると、張り詰めていたものがふわっとほどけます。」
3. ホワイトロータス ― 泥の中から咲く、未来を照らす純真なる光
ブルームーンの希少なエネルギーを受け取り、視野を広げるための香油。
泥の中から咲く清らかな花
泥の中から力強く茎を伸ばし、汚れを知らない清らかな花を咲かせるホワイトロータス。古代エジプトでは、太陽とともに花開き、夜には水中に沈むこの花は「創造」と「再生」の象徴として崇められていました。王族たちがこぞって愛したこの香りには、どんな逆境にも清らかなままでいることの気高さが宿っています。
香りの特徴
エレガントで柔らかく、それでいてどこかエキゾチックな神秘を秘めた香り。静かでありながら凛とした芯の強さを感じさせ、あなたの内側を清め、心の奥底に澄んだ光をもたらしてくれます。
今月おすすめの理由
5月末のブルームーンは射手座で輝きます。
射手座の「もっと遠くへ、もっと高みへ」というエネルギーと、ホワイトロータスの「泥から光へ」という象徴は深く共鳴します。
「週末の瞑想のときに使っています。ホワイトロータスの香りの中で目を閉じると、頭の中のごちゃごちゃが静かに整理されていく感覚。月曜日が怖くなくなりました。」
3つの香油の使い分けガイド——5月の星の流れに沿って
この3つの香油は、5月の星の動きに合わせて使い分けることで、より深く宇宙のリズムと調和することができます。
月初〜中旬(蠍座満月〜下弦の月):ネロリ 蠍座のエネルギーが手放しを促すこの時期に。朝の身支度の仕上げにネロリをハンカチに一滴。心に溜まった古い感情を手放し、新しい自分で一日をスタートできます。
中旬〜下旬(牡牛座新月の前後):ダマスクローズ 五感が研ぎ澄まされる牡牛座の時期に。夜のバスタイムやスキンケアの時間にダマスクローズを。自分を満たすことの豊かさを、香りを通じて全身で感じてください。
月末(ブルームーンの夜):ホワイトロータス 射手座ブルームーンの希少なエネルギーを受け取る夜に。瞑想の前に枕元にひとしずく。清らかな光を纏って、新しいステージへ踏み出すあなたを照らしてくれます。
香りはその日の心の声に従って選ぶのも素敵な楽しみ方です。「今日はどの香りに惹かれるだろう?」と自分に問いかけること自体が、大切なセルフケアの時間になります。
まとめ
2026年5月は、蠍座の満月で幕を開け、ブルームーンで締めくくられる1月です。
ネロリで古い自分を手放し、新しい自分に光を当て、ダマスクローズで自分自身を深く愛し満たし、ホワイトロータスで心を清めて純粋な光を纏う——初夏を迎えるあなたの毎日を、より美しく、より豊かに彩ってくれるはずです。
幾千年の時を超えて受け継がれてきたエジプト香油の叡智を、ぜひこの季節に体験してみてください。
ひとしずくの魔法が、あなたの内側に眠っていた力をやさしく目覚めさせてくれますように。

